1回目が彩度に、2回目が明度に変化をつけた塗装をしたので、3回目の今回は色相に変化をつけてみましょう。
●色相環
まずは基礎知識を知っておこう。
色相環というのは原色(ビビッドカラー)を円環状に並べた物です。
赤-紫-青-青緑-緑-黄緑-黄-橙-赤
という風に並んでいます。
原色にも明度があります。黄色が一番明度が高く、反対面にある(補色関係にある)青色が一番明度が低い色です。つまり、影色を作る場合は青側にずらせば色を暗くする事ができるわけです。
フィギュアマニアックスという雑誌の塗装講座によると
C3 レッド
C100 マルーン
C67 パープル
C80 コバルトブルー
C5 ブルー
C65 インディブルー
C66 ディトナグリーン
C64 ルマングリーン
C4 イエロー
C58 黄橙色
C59 オレンジ
C79 シャインレッド
C3 レッド
という組み合わせで色相環を作ることができるそうです。
目安の1つにしてみましょう。
●んじゃやってみよう
それでは実際に塗ってみましょう。
今回は赤を塗ってみます。
続いて下地作り。
赤から1つ青側にずらすとマルーンになります。今回はわかりやすくする為にもう1つずらしてパープルを影色につかってみましょう。
とりあえずこのように格子状に影を作ってみます。
上から赤をオーバーコートしていきます。塗料を薄めて軽くかぶせていくような感じで染めていきましょう。
どの程度まで赤を乗せるかはお好み次第で。
こんな感じになりました。
判りやすさ重視でやりましたが、これだと少しどぎついかな?
●まとめ
3回に分けて3つの塗装法をやってきましたが、別にそれぞれが独立した塗装法というというわけではありません。白黒で明度差を付けた下地を作った上に、まだら塗りをすることでさらに彩度に差を付けたりしても良いわけです。あるいは今回の色相ずらしの要素を加える事もできます。
このような色味に変化を付けていく塗装はとても面白いので皆さんもやってみましょう。
これで色に変化をつける塗装編は終わりですが、塗装うんちく編で小話は続きます。