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アメリカ空軍機のマーキング

次は米空軍機です。国内に米軍基地があるので、意外と日本人にも身近な存在かもしれないですね。(参考資料 イカロス出版『Jウイング』)

例は三沢基地をベースとする第35戦闘航空団第14戦闘飛行隊のF-16CJ ファイティングファルコン。小さめのお尻もホモ心をくすぐりますね。

米空軍機は「所属航空団」「所属飛行隊」「シリアルナンバー」「テイルレター」のマーキングが見られます。

●国籍


アメリカマークですね。

●所属航空団

 
ちょっと見えにくいんですが、第35戦闘航空団のマークです。

●テイルレター


垂直尾翼に書かれる2文字。第35戦闘航空団(35FW 三沢基地)は「WW」。
米空軍のテイルレターは地名、任務、部隊のニックネームの略称で表されます。

地名の略称がテイルレターになっている例は横田基地の第374空輸航空団(374AW)の「YJ」(ヨコタジャパン)があります。他にもコロラド州兵航空隊140FWは「CO」、ニューヨーク州兵航空隊174FWは「NY」などなど。
そんじゃ三沢は何でこの「WW」かというと、敵防空網制圧の任務に使われる機体「ワイルドウィーズル」の略称です。
韓国クンサンをベースとする第8戦術戦闘航空団(8TFW)は「WP」ですが、これは部隊のニックネーム「ウルフパック」の略です。

こんな具合に地名、任務、ニックネームがテイルレターになっていますが、いまいち理由のわからない謎のテイルレターもあるみたいです。

●フィンバンド


垂直尾翼に部隊ごとに帯状の線が入ってます。第14戦闘飛行隊は黄色い線ですね。

●シリアルナンバー


機首に3桁で「819」、垂直尾翼に5桁で「90819」と書かれています。「AF」というのは空軍(AIR FORCE)の事です。

さて、この機体のフルシリアルは「90-3819」だと仮定します。
はじめの2桁「90」は1990年会計年度に調達された機体であることを表しています。
機首には末尾3桁「819」が小さく書かれ、垂直尾翼には「90 819」とフルシリアルの3桁目「3」を省略して書かれます。
実を言うと3桁目が省略されて書かれている為、この写真の機体のフルシリアルは「90-1819」なのか「90-2819」なのか「90-3819」なのか私には判別不明です。
「90-3819」の場合、最初の1桁を省略し「03 819」と書かれる事もあるそうです。もうなんだかわけがわからんなぁ。

シリアルナンバーをわかりやすい法則で付けていくと、どの機体が何機存在するのかという自国の戦力を他所にバラしてしまう事になるので、このようにシリアルの途中を省略して表記してフェイントをかけてるみたいです。
我らが航空自衛隊はそんな姑息な事はせずにわかりやすい法則で付けられたシリアルを堂々と表記してます。漢ですね。

●U.S.AIR FORCE


戦闘機以外の大型機等には胴体に「U.S.AIR FORCE」と書かれています。

次は空母艦載機、「アメリカ海軍機のマーキング」です。
 

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