デカールを貼った後、糊の跡をどうするかという話。
律儀に糊を綿棒でゴシゴシと拭き取っても良いのだが、上からクリアー塗料を吹き付けるのが一番楽で簡単なのだ。
デカールを貼って乾かした状態。糊の跡が目立ちますな。
真の男はこんなのいちいち丁寧に拭き取ったりしねえぞ。この上からクリアーを吹けば良いんだよ。
上から光沢のクリア塗料を吹いたら糊の跡が消えた。ちなみにGSIクレオスの「スーパークリアーIII」を使ったが、クリア塗料なら何ても良いだろう。
つや消し仕上げにする場合はこの後につや消しクリアを吹けば良い。つや消しにしておけばデカールの段差もほとんど目立たなくなるだろう。
光沢を重ねずに、いきなりつや消しクリアを吹いても良いのだが、私はデカールを貼ったら一旦光沢クリアを吹きつける事にしている。それはクリアデカールの黄変の頁でも書いたが、一定の厚さでクリア樹脂を被せておく事でデカールの経年変化による黄変を防ぐ事ができるからだ。
完成したらこんな感じ。
理屈で考えてみよう
糊の部分が白っぽく見えるのは、当然ながら白い顔料が付着したからではない。糊が付着したせいで表面に凸凹ができたので、その結果白っぽく見えているだけなのだ。
表面がデコボコになると白く見えるのはすりガラスの向こう側がよく見えなかったり、風呂場の鏡が曇ると見えなくなるのと同じ理屈である。
この凹凸部分を磨いて削るというのも一つの手段である。
上から透明樹脂でコーティングして平滑面を作ってしまうという手段もある。
風呂場の鏡が曇って見えなくなった場合、表面に水をかければ見えるようになるのと同じで事ある。鏡に貼る透明フィルムとかもあるよね。