どうでもいい実験コーナーその1。
「2液性ウレタンクリアは完全硬化後ラッカーシンナーに溶けるのか?」という実験です。
さて、これはレジンキャスト製のパーツです。
ラッカー系ホワイトサーフェイサー → ラッカー塗料の赤 → 2液性ウレタンクリア
の順に重ねました。最後のウレタンはかなり厚く表面をコートするように吹きまくりました。ちなみにウレタンを吹いてから2週間程経過しており、ウレタンは完全に硬化しております。
これはスチロール樹脂製の普通のプラモデルです。これも先ほどのパーツと同じように
ラッカー系ホワイトサーフェイサー → ラッカー塗料の赤 → 2液性ウレタンクリア
の順に重ねました。最後のウレタンで厳重にコートしたのも同じです。
これらのパーツをラッカーシンナーのプールにドボンと沈めます。
さて、約1時間経過すると…
レジンパーツの方はこうなっておりました。
赤い塗料がシンナーに溶かされ、シンナー自体が赤く染まっております。ウレタンクリアは溶けておりませんが、何だかフニャフニャに延びてオブラートのようになっております。
プラモの方はこうなっております。
同じように赤い塗料が落ちてますが、こっちはさらにパーツ自体がシンナーに溶かされて変形しております。ちなみにこのパーツの成型色は緑ですが、赤い塗料と緑が混ざって黄色っぽくなってますね。
これはパーツをシンナープールから引き上げた図。
指でなでれば簡単に全部剥がれてきます。
きれいに取れました。
という事でまとめ。
いくら表面をウレタンクリアで厳重にコートしようと、シンナー漬けにすれば剥がれてしまうようです。逆に考えると、ウレタンでコートしてもドボンして塗料を剥がす事が可能だと言えます。
さらに言うなら、掃除不十分の為ウレタンクリアがハンドピース内で固まってしまった場合でも、ハンドピースをシンナー漬けにすればウレタンを取り除く事ができるわけです。ウレタンはラッカーシンナーに溶けるわけではなくハナクソみたいにドロドロした状態になって剥がれてくるわけだから、それはそれで掃除しづらいけれど、でもウレタンをエアブラシで使う事をそれほど恐れる必要も無いわけです。
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