●スジを埋める
今回はモールドを埋めです。
キットをそのままストレートに組むのだから、わざわざこんな事する必要はないわけで、今回の作業はいわゆる好みの問題です。
面倒だと思った方は読み飛ばしてください。
さて、この工程では「ちょっとこれはヘンテコだな」と思ったモールドをパテで埋めます。
そして、次回の「モールド彫り」の工程では逆に「ここには何かあった方がいいな」と思った箇所にモールドを彫ります。
私のようにバカスカ彫りまくるのもどうかとは思いますが、スジ埋め&彫りというのは少ない作業量で模型に効果的にオリジナリティーを出せる作業だと思います。
●埋めるのだ
ガンダムver1.0ではヘンテコなモールドが結構ありました。しかもそのモールドは幅が太い、いわゆる運河彫りというものでかなり不評でした。
現在作っているこのver1.5は脚や胸などは新規パーツになってモールドもマトモなものになったのですが、問題は1.0の使いまわしパーツのモールドです。
使いまわしパーツで気になるモールドがある箇所は「前腕」「シールド」「胸の出っ張り」「腰」です。
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前腕
前腕はまぁ良しとします。ここは埋めません。
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シールド
ここはほとんどの人が埋める箇所なので、あえてそのままにしておきます。(私のへそ曲がりっぷり炸裂です)
ついでにシールドはオリジナルモールドを加えて個性を出してみようかと思っています。(詳しくはスジ彫りの項で)
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胸
胸のでっぱり ここは埋めましょう。
まずはポリエステルパテを多めに盛ってモールドを埋めます。
次にデザインナイフと棒ヤスリでガリガリと削って、ペーパーで平らにしたら終わりです。
できました。だいたいはゲート処理と同じ感じですね。
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腰
問題はここ。腰の部分。
ここはバンダイに思いっきりつっこみたい。何で下の部分だけ溝が広くなっているんでしょうか。
広くなっているせいでパーツの分割線が丸見えになってしまっています。
溝になっているので接着剤による合わせ目消しの方法でやるのはちと難しいし…困ったぞ。
ここの解決方法としては溝の大きさに合わせたプラ板のパーツを作り、それを上から貼り付けるだとか色々あるんですが、まぁここも単純にパテでモールドを埋めて後から彫りなおすやり方でやります。
というわけで、まずはピンの部分を接着しておいてから、先ほどと同じようにパテ盛りします。
そんで削ります。
できました。これからパテ部分の真ん中に細くモールドを彫るのですが、それはまた後ほど筋彫りの項で。
ちなみに仮組みの項でこの腰パーツを後ハメ加工したのはこれをやる為です。
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おまけ
このガンダムタイプのわきの下と肩の分割ごまかしモールド、通称ゴマモー(私が勝手に命名)。
私の個人的な趣味ですが、私はここのモールドだけは変だと思うので、ガンダムタイプではいつもここを消しているのですが…このver1.5だと胸パーツを接着してここのモールドを消すとなると胸ダクトも後ハメ加工しなくちゃならなくなるのでスミマセン、今回は妥協させてください。
真の漢を目指したい人は多少の手間をかけてでもこれを消すべし!
●ポリパテを使うべし
ちなみに今回モールド埋めに使ったパテは上にも書きましたがポリエステルパテ(ポリパテ)です。硬化時間を短縮させたい場合はポリパテの代わりに瞬間接着パテMr.SSP(いわゆるアルテコ)を使っても良いです。
エポキシパテでもまぁOKですが、ポリパテの方が向いているでしょう。
ラッカーパテはヒケが大きいので、このように厚盛りする際はちょっと不向きです。(使えないわけでもないけどね。)
詳しくはパテの種類の項で。
●埋めた後は溶きパテ塗るべし
プラ板とパテで脚の長さを伸ばしたり今回のようにパテでモールド埋めをした後は、1度ペーパーで磨いても実は表面にまだ段差が残っている事が多いです。
パテ盛りした後はかならずサーフェイサーを吹くか溶きパテを塗るかしてからもう一度ペーパー掛けしましょう。
さて、表面も綺麗になって埋めるところも埋めたところで次はスジを彫ってみます。
次は「モールド彫り」です