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●やすりでみがこう

今回はペーパー掛けです。
使うのは耐水ペーパーです。
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プラモデルの表面ってのは一見平らに見えますが、実は傷が入ってたりヒケてたりして結構凹凸があります(ヒケについてはヒケ処理の項で)。
それを平らにしてやるのが今回の表面処理という工程なのです。
(2015年追記:光沢で仕上げる場合はそういった凹凸が目立つので、ペーパーで磨いて平らにする必要がありますが、つや消しで仕上げる場合はそんな細かい凹凸はまず目立たないので、気にしないで大丈夫です。ですので、この項目は読み飛ばして大丈夫です。)


ガンダムの胸と肩パーツ。光を当てるとまるで亀裂が入ったような傷が見えます。
(が、光を当てないとこういったものは見えないので、艶消し仕上げなら気にする必要は全くありません。)

今回のようにサーフェイサーを使用する場合、使うペーパーは400番だけで良いです。
1000番あたりまでかける必要があるとか何とか言う人も居るかもしれないんですが、私としては400だけで良いと思います。面倒臭いし、そんな手間かけても塗装がよっぽど上手じゃない限り表面の違いはあんまり関係ないからね。

今回はつや消し仕上げでやる予定なので表面なんてある程度テキトーでも良いのですが、光沢仕上げにする場合は表面処理は特に重要です。でもサフ使うなら光沢だろうと400番だけで良いでしょう。やっぱり面倒臭いからね。

サーフェイサーを使わないサフレス塗装をする場合は表面処理は400番だけではちょっと厳しいです。サフ無し光沢仕上げなら特に。サフ無し光沢なら1000番とか、あるいはそれ以上まで使う必要があるのではないでしょうか。


●手を抜く所と頑張る所

装甲を被せる内部フレームはどうせ見えなくなる箇所なので、一切磨かないで良いです。

フレームでも一部露出する箇所があります。

首、ひじ、太ももの上、ひざ、アキレス腱
これらの箇所は一応見える部分なので、磨きたい人は磨いて下さい。面倒な人は放っておいても良いでしょう。

逆に特に目立つ箇所はしっかり磨いておきましょう。
ガンダムタイプの場合では胸 肩 盾このあたりは平らな面が大きいし、何より目立つ部分です。光沢で仕上げる場合は特に気合を入れて磨いて、しっかり平らな表面にしておきましょう。
 
 イメージ画像:はらたいら


●硬いものにくっつけてみがく

下の写真のようにペーパーをそのまま使いのはいけません。

紙はフニャフニャなので指の圧力がかかるところかからないところで磨き具合に差ができてしまいます。

なので、この写真のようにプラ板に巻きつけたり、当て木を使ったりするようにしましょう。

ちなみにこういったヤスリ掛け用のヘラなんてのも売ってます。

このヘラはあくまで一例ですが、模型屋さんに行くとこういったグッズが色々置いてあります。

なにはともあれ、ヘラやら当て木を使うのが面倒な場合もとりあえずペーパーは3重くらいに折って硬くして使うようにしましょう。


●水研ぎ

最後に一応水研ぎについても触れておきましょう。
耐水ペーパーはそのまま使っても良いのですが(空研ぎ)、その名の通り水に濡らして使う事もできます(水研ぎ)。
ですが、このパーツ磨きの段階では空研ぎで良いでしょう。水研ぎなんてまずやる必要はありません。

では水研ぎというのはどういう場合にするのでしょうか。
エアブラシ塗装中に小さなゴミを巻き込んでしまった際に、空研ぎで磨くと塗装面を大きく傷つけたり塗装を剥がしてしまう事があるかもしれません。そんな場合は1500番か2000番のペーパーで塗装面を優しく磨けば、埋まったゴミを取り出す無難に取り出すことができるでしょう。

他にはカーモデル等で良くある手法ですが、デカールをクリア塗料で厚くコートした後に塗装面を磨いて研ぎ出しをすることがあります。この場合も水研ぎで磨く事があります。
要するに塗装面の上を磨く場合は水研ぎで優しく磨く場合が多いわけですね。

さて、話を戻します。
ペーパー掛けしていくとパーツがヒケている部分が見つかると思います。
次はこのヒケを処理していきましょう。

書いた日:2002年9月

次は「ヒケの処理」です

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