MDプリンタで印刷したデカールの最大(…かどうか判らないけれど)の問題点はインクの剥がれです。気泡が入っちゃう事よりもインクが剥がれてしまう失敗の方が多いような気もします。気泡を追い出す為に綿棒でコロコロしていると、擦れてインクが剥がれてしまう事が多いです。
というわけで、インクが剥がれないようにする為の技です。
●裏印刷&裏貼り
文字や絵をリフレクト印刷(左右反転して裏から見たら正しく見える形)して、デカールを裏返しに貼るやり方です。
イメージとしてはこんな具合。裏返しに貼る事でインクの剥がれる確率が大幅に減ります。
元々の裏面が表になるわけですが、裏面には糊がついております。普通デカールを貼る際には、水に漬けっぱなしにすると糊が流れてしまうのでサッしか漬けませんが、裏返しに貼る場合は裏面の糊は必要ないですから長く水に漬けておいてわざと糊を無くします。(でも別に糊を落とさなくても大丈夫です)
で、本来表だった面には当然糊は付いてませんから、自分で糊を漬けてあげます。木工用ボンドを使っても良いですが、私はマークセッターしか使いません。糊としてそれで充分です。
平面にちょこっと貼るようなの場合はインク剥がれは起きにくいので普通に表向きに貼って良いと思いますが、ベースに貼るような一辺10cm以上の大型デカールを貼る場合は気泡逃しで相当コロコロやりますから、裏返しにしてインクを保護してあげると大分貼り易くなります。
あと、人形の洋服の模様などの曲面に貼る場合なんかも、何個もの山と谷(シワのモールド)を跨いで貼りつけるわけなので、馴染ませているうちにインク剥がれがおきやすいです。
この裏印刷&裏貼りは我ながらナイスアイディアだと思うのですがどうでしょうか?みなさんもやってみよう!