●平滑な塗装面を出すには
より光沢を出すにはどうしたら良いか?
表面をより平滑にすれば良い。
では塗装面をより平滑にするにはどうしたら良いのか?
ブラシから出るミストの粒々1つ1つがより小さくなれば、塗装面はより平滑ツルツルになる。
ではミストの粒を小さくするにはどうすれば良いのか?
・濃度は 薄ければ薄い方が…
・エア圧は 高ければ高い方が…
・ノズルは 狭ければ狭い方が…
粒は細かくなります。
(オマケ要素として ブラシからの距離は短ければ短い方が平滑になります)
…という事なんだけど、
以前書いたように、濃度薄め、エア圧を高めで吹くとビチャってなってしまいます。
つまり3要素のうちどれかを捨てなければならない。
『プラモつくろう』という番組ではグロス塗装をするのに結構濃い目の塗料を凄まじい圧力で吹いてたんですが、これは濃度を捨てて圧を取ったという事になります。
聞いた話ではプロの人とかは高圧で吹いてる人が多いみたいです。
が、私みたいな低圧コンプつかってる人は、圧弱めの塗料薄めが良いのではないかと思います。
濃度 薄 (3倍〜4倍ってところです。薄ければ薄い方が良いのですが、そんだけ塗装に時間がかかります)
ノズル 絞
だけど
圧は低い (0.6MPaあたりです)
私の場合は光沢塗装はこんな風に塗装しております。
●そんじゃやってみよう
サーフェイサーを下地にします。
下地がツルツルである必要は無いです。
塗料の乗りにくいエッジや凹んだ部分から先に色を乗せていくのは基本。
ライトのそばで塗装するとわかりやすいです。
表面を濡らしながら塗装していきます。でも塗料の表面張力が決壊しないように注意。
という事で、そんなに難しい事ではないですね。
●まとめ
エアブラシ、あるいはスプレーというのは中心から放射状に塗料を吹きつける道具です(当たり前だ)。吹き付けた中心は綺麗な光沢が出ても、中心から離れるほど(つまりスプレーの端っこ、色が乗るか乗らないかのあたりは)ザラザラになりやすい。これはウレタン原液吹きの場合みたいに濃い塗料を吹く場合に特に実感できます。
このザラザラ問題を解決するには、スプレーで色が乗る範囲が大きくなれば良い訳だ。範囲を広くするにはパーツとブラシの距離を離せば良いのだけれど、距離を離せばその分圧が必要になってしまう。
もう1つの解決策は塗料を薄める事。塗料を薄めて水っぽくしておけば、スプレーの端っこがザラザラしにくくなる。私は塗料の希釈というのは3倍くらいで良いんじゃないかと思っていたけれども、この周辺ザラザラ問題を解決するにはやはり3倍では厳しいと思った。やはり4倍くらいにしないと、端がザラついてしまう。でも薄めるとそんだけ塗装に時間がかかるわけだから、これまた面倒であります。
この濃度と圧の問題というのは要するに一長一短という事ですね。