●3大要素+1
エアブラシ3大要素というものを勝手に定義してみましょう。
・塗料の濃度
・エア圧
・ノズル経口
この3つかな。
そして、もう1個入れておきます。
・ブラシから塗装対象物への距離
これで4つ。4つめの「距離」ってのはオマケ要素にしておくとして3要素+1って扱いにしておきます。
ちなみにこの3要素とか4要素ってのは今私が勝手に決めました。もっと色々要素があるのかもしれないけれど、素人の塗装としてはこの4つ程度を気にしておけば良いのではないかと思います。
●相反する条件
さて、この3つの要素は互いに影響しあって、あっちを取ればこっちが…となって相反する条件になっております。
例えば
濃度 めちゃ薄
エア圧 高い
ノズル 開く
で吹くと
ビチャっとこうなる。
ではめちゃ薄い塗料を無事に吹くにはどうしたら良いか?
答え エア圧を下げてノズルを絞りまくれば良い
濃度 めちゃ薄
エア圧 低い
ノズル 絞る
で吹くと
無事吹くことができた。
(じゃあ何でそんなに薄めた塗料を吹く必要があるかという問題はまた後で。)
逆にめちゃ濃い塗料を無事に吹くには強い圧が必要になりますね。
濃い塗料を低圧で吹くと上手に吹けません。ザラザライボイボの表面になってしまいます。
イメージとしてはウンコと同じです。
めっちゃ硬いウンコの場合お腹にすごい力をかけないと出ないけど、ユルめの下痢だったらちょっと肛門開いただけでスルスル出てしまう。エアブラシ&ウンコ、ほぼ同一人物説。
●距離を離せば大丈夫
めちゃくちゃ薄めた塗料を高圧&ノズル全開で吹いても、ビチャっとならずに無事に吹く方法があります。それはブラシとパーツとの距離を離すというやり方です。いわゆる「砂吹き」。
ブラシとパーツの距離が離れれば離れる程、霧状になった塗料がパーツに付着するまでに空気に触れる時間が長くなります。よって塗料が半乾き状態になってパーツに付着するので、「ビチャ」にならずに無事塗装することができます。
しかしながら、塗料を乾いた状態でパーツに乗せるので、表面は若干デコボコになります。薄めた塗料ならそれ程デコボコになりませんが、濃い目の塗料を砂吹きすると明らかに「砂」になります。シャレにならないくらい「砂」です。(だから砂吹きって言うのか)
この「砂吹き」、どういう時にやるかというと、「下地を侵したくない時」です。半分乾かして塗料を乗せるので、その分塗料の食いつきが悪くなるんですね(食いつきが悪くなる分だけ下地に負担をかけない)。
デカールだとかエナメル塗膜の上にラッカークリアを乗せるときにこういう吹き方をします。1層目、2層目、3層目と軽く砂吹きして、その後に普通にクリア塗料を乗せるというやり方はよくやるやり方です。