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GUNDAM

そもそも「GUNDAM」って何だろう、というのが今回のお話。

前にウンコラムに書いたものですが、丁度良いテーマだったのでまたこっちに載せました。

もちろん後付け設定ですが、「GUNDAM」って言葉は「General purpose Utility Non-Discontinuity Augmentation Maneuvering weapon system」の略称で、ちゃんと意味がある言葉なのはガンプラマニアの間では結構有名です。
英語は子供の頃から苦手なんだけど頑張って訳してみると…「全般的な用途 色々な事に使える 不連続的でない 増大する 軍事の武器システム」ってことで、「全領域汎用連続増強機動兵器」という意味のようです。

で、ツッコミたいのは「Non-Discontinuity」の部分。
「discontinuity」ってのは「continuity」の反対語。「連続的でない」という意味なんですが、さらにその前に接頭語として打消しの意味の「non」が付きます。すると意味は「連続的でなくない」となり、つまり「連続的な」、「continuity」となるわけです。
今まで適当に見過ごしていたけれど、よくよく見るとこのような妙なツッコミ所があります。「G」「U」「N」「D」「A」「M」の順に言葉を並べなきゃならない為にこんな苦しい表記になったみたい。

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この「GUNDAM」が略称だという事を考えたのは多分あさのまさひこ氏で、初出は多分86年頃に出た『GUNDAM WARS PROJECT Z』という本だと思います(それかその頃のモデグラ)。

その『PROJECT Z』によると、この「GUNDAM」の略称は現実世界における後付設定なだけではなく、ガンダムの世界においても後付設定のようです。つまり、宇宙世紀0079年にRX-78を作った時は「GUNDAM」にはそんな意味はなかったのですが、戦争でガンダムが大活躍した為、後にマークIIだの何だののガンダムシリーズを作るようになった時に初めて「GUNDAM」にそういう意味をこじつけたそうです。

その理屈で考えると、RX-78のガンダムに「General purpose Utility Non-Discontinuity Augmentation Maneuvering weapon system」のマーキングを入れるのは間違いになります。その頃にはそんな意味なかったわけだし。
ガンダムマークIIか、早くてもGPシリーズのガンダムから初めてその言葉を使う事ができると。そういう事になりますね。

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私もガンダム作った時はそんな事考えずにこの言葉を入れてしまった。

でもPGガンダムに付属する左足に貼るシールに「General purpose Utility Non-Discontinuity Augmentation Maneuvering weapon system」って書いてあるんだよね〜。バンダイ公式のRX-78のプラモにこのマーキングが入ってるなら、現在の解釈ではRX-78にこれ入れるのもアリになったのかな。

まぁガンダムの設定なんて後からコロコロ変わるわけだし、そんな細かい所にこだわる必要もないですが。(でもでもそれにこだわってみるのが楽しみの1つでもあるのだ)

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『ガンダムSEED』ではこの「GUNDAM」の略称が変わってるみたい。

だいぶ変わってます。

 

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