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●薄めて細く吹く

前回、めっちゃ薄めた塗料を吹いてみました。

何でこんなに薄める必要があるかというと、細吹きをする為です。(それともう1つ、表面をより平滑にするには塗料は薄ければ薄い方が良いのですが、それはまた後の回に)

めっちゃ薄めた塗料は細吹きをする際に使います。逆に言うなら細吹きをするには塗料を薄めざるを得ません。

実際やってみればわかりますが、0.2ミリのブラシで塗料が出るか出ないかくらいの限界までノズルを絞った塗装をすると、いわゆる「普通の希釈」の塗料ではすぐにプチュプチュ言い出して、そのうちノズルが詰まって塗料が出なくなります。
少しでもプチュプチュ音がしたら薄めましょう。サラサラな液体状で塗料が出るようにしないと駄目です。


(ちょっとでも塗料が濃いと、このように粒々状のものができてしまう。)


(粒々を出さない為には塗料を薄めていくしかないが、薄めるとその分色の乗りが悪くなってしまい、発色させるのに手間と時間が掛かってしまう。どちらも一長一短だ。)

超細吹きする際のベストな濃度にするには塗料を相当希釈する必要があります。5倍…6倍希釈くらいでしょうか?ほとんど水(じゃなくてシンナーか)な位の濃度がベストです。

このくらい細吹きできるよ。

薄めれば薄める程、単位体積あたりの顔料と樹脂の割合が減るので(つまりシンナーと言う無駄な揮発成分が増えるので)、色は乗りにくくなります。4回、5回往復させてようやく色が乗るという具合なので、塗装に時間がかかります。でも言い換えると一度に色が乗らないので失敗しずらいという良い点もあります。

薄めなくて済むなら薄めない方が良いかも知れません。でも濃いと細く吹く事ができないので、仕方なく薄めているのだと考えて良いと思います。
フィギュア塗りで、髪だとかゴチャゴチャしたモールドに陰影をつける時にこういう塗り方をやります。


●キャップを外そう

細吹きする際は頭のキャップを外してこういう状態にして

吹くと吹きやすいです。
キャップ外してたの忘れてこのままうがいしようとして、指をぶっ刺す事がよくあるので注意です。


●まとめ

そんなわけで、今回のまとめ。
・細吹きするなら薄めよう
・いわゆる模型教本で「薄すぎ」となっている濃度は細吹きにはベストな濃度だよ

書いた日:2010年6月

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