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エアブラシ塗装について簡単にまとめてみます。
第1回目は1色の塗料で濃淡を付けるという、極めて基礎的な塗り方をやってみましょう。


●下地で発色が変わる

ますは基礎知識から。
こんな事はみんな既に知っていると思うのですが、下地の色によって上塗りする色の発色が変わります。下地は白に近い方が上塗り色の発色が良くなり、下地が黒いと上塗り色の発色は悪くなります。

(白とグレーの下地の上からピンクを塗り重ねたもの。グレーの上に塗ると綺麗に発色せずにくすんだ感じになってしまう。)

逆に考えれば下地の色を均一にしないことで、意図的に上塗りする色の発色を変えて色味に変化をつける事ができるわけです。今回はそんな塗り方をしてみます。


●白黒の下地から

それでは今回は一番わかりやすい白から黒の変化で下地を作ってみます。


適当にこんな下地を作ってみました。


上から赤を塗ります。白い下地の上は綺麗に赤が発色しますが、黒の上はくすんだ感じの赤になり、結果的に赤色→茶色の色の変化が表現できました。


青色でもやってみます。同様に白黒で下地作り。


青を乗せます。青色→紺色になりました。


●まとめ

黒を下地に塗装すると重厚感のある色合いにできるので、戦車や重機の塗装には向いております。その反面、発色が悪くなってしまう欠点があるのでキャラクター物の塗装にこの技法を使う場合は注意が必要です。

黒や茶色を下地にする塗装は越智信善さんがよくやるやり方です。発色を良くする為に茶色下地の上に黄色で面を明るく立ち上げ(影部には茶色を残す)、その上にダークイエロー(ドイツ戦車色)を乗せる技法はAFV界ではおなじみです。

さて、今回やった塗り方は明度に変化を付ける塗り方です。
イメージ図

書いた日:2010年6月

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